電気回路設計から自動車業界へ転職した体験談|異業種でも活かせる経験の伝え方

私は2025年、事務機器メーカーから自動車メーカーへ転職しました。きっかけは、ビズリーチで届いた企業からの直接スカウトです。

スカウトから内定までは約1か月半。面接は3回あり、人事担当者や設計部門の管理職の方と話しました。エージェントの紹介による入社ではなく、年収交渉も行っていません。

この記事では、転職を考えた理由、選考で意識したこと、入社して感じた違いを振り返ります。あくまで私個人の経験であり、選考や働き方は企業・部署によって異なります。勤務先の名称や担当業務の詳細は伏せています。

目次

転職を考えた理由

前職では、事務機器の電気回路設計を担当していました。仕様書の作成から基板設計、納入された基板の評価、製造現場での組み立て確認まで、幅広く携わる仕事でした。

転職を考えたのは、自分として事業の将来性に不安を感じていたことと、以前から自動車業界で働きたい気持ちがあったからです。これまでの設計経験を、関心のある製品に関わる仕事で活かしたいと考えました。

職務経歴書と面接で意識した「経験の伝え直し」

職務経歴書には、まず実際に担当した業務をそのまま書き出しました。特別な表現で飾るより、何をしてきたのかを整理するところから始めています。

そのうえで意識したのは、「この経験が、転職先でどう役立つか」でした。

製品や部品の名前だけを伝えても、異業種の相手には接点が見えにくいかもしれません。そこで、一つひとつの具体的な業務から少し抽象度を上げ、次の仕事でも活かせる部分を考えて話しました。

経験した業務転職先でも活かせる力としての整理
仕様書の作成や基板設計要求を整理し、設計仕様に落とし込む力
実機を使った評価設計したものを検証し、問題を確かめる力
製造現場での組み立て確認設計と現場の両方から製品を見る視点
リーダーとしての業務チームの仕事をまとめ、進める経験

※表は、当時意識していた考え方を振り返って整理したものです。面接での発言をそのまま再現したものではありません。

面接では、設計を机上の計算だけで終わらせず、評価や製造現場まで経験してきたことを伝えました。リーダー経験についてもアピールしています。

採用側が何を決め手にしたかは分かりません。ただ、自分の経験と応募先の仕事のつながりを、自分の言葉で説明することは意識していました。

転職してよかったこと

現在は、設計に関わる仕様の確認や書類作成、仕入れ先との調整を主に担当しています。

よかったのは、以前から関心のあった自動車に関わりながら働けることです。以前の職場では販売会社を介するため、製品への反応や、自分の仕事が誰の役に立っているのかを感じにくい面がありました。今は製品へのフィードバックを、以前より身近に感じています。

地方への転居で、生活費が相対的に減ったことも、自分にとってはよい変化でした。

想像以上だった、開発スケジュールの厳しさ

一方で、想像以上だったのは忙しさです。現在の職場では、設計が止まると、その後の工程も止まってしまいます。発売や生産開始の予定を守るため、常に後工程を意識して仕事を進める必要があります。

前職では、設計の進み具合に合わせて開発日程が延びる場面も経験しました。今の職場では、企画や車両全体の日程が強い制約になり、設計側の都合だけで進めることはできません。この違いは、入社後に感じた大きなギャップでした。

希望していた業界で働けるやりがいと、日程を守るプレッシャー。その両方があります。

異業種への転職を考えている方へ

私が選考で意識したのは、経験を大きく見せることではなく、経験の中から転職先との接点を探すことでした。

職務経歴書を準備するなら、担当業務を書き出したあとに、次の3点を考えてみると説明しやすくなると思います。

  1. その業務で、自分は何を担っていたか。
  2. 製品名や業界名を外すと、どんな力を使っていたか。
  3. 応募先のどの仕事に、その力を活かせそうか。

私の場合は、設計・評価・製造現場を経験してきたことと、リーダー経験が、選考で伝える軸になりました。業界が変わっても活かせる部分を整理することが、転職活動の準備になったと感じています。

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